把握できない外国語の翻訳で大きな疲労感

久しぶりに多言語の翻訳をすると、脳みそをギューギュー締め付けられているかのような感覚に陥ります。それはもう、めっちゃくちゃ脳みそを使っているということなのでしょう。外国語の翻訳はデスクワークなわけですから、体力を使わないのでまったく疲れないと思っている人もいるでしょう。

けれど違うんですってば。実際はめっちゃくちゃ疲労感を感じるのですよ。外国語の翻訳を行う文書にもよりますけれど、「え?なにこれさっぱりわからない?」と、思うような外国語の文書だってありますからね(いや、外国語の翻訳仕事を請け負うのならば、あってはならないことだとは思うのですが)。

そんなときは調べ調べやっていくわけなのですが、「だいたいわかっている文書」と、ざらっと読んだだけでは「あまりよくわからない文書」とでは圧倒的に後者の方が怖いわけです。把握できないものを翻訳していくことでプレッシャーも感じます。ですから仕事を終えた後、ホッと安堵するわけであり、そして疲労感を感じるのです。

翻訳者や通訳者には女性が多いですよね。女性的な脳、エストロゲンを多く持つ人は言語分野が発達しているから自然とそうなるそうです。ですが、言語が苦手だという人は、多くの英会話スクールが実践しているように論理的にその構文から理解した方が、言語特有のあやふやなものがなく理解しやすいのかもしれません。

その方法を試している人を知っているのですが、その人はSVOCなど、英語の文型を意識しまくって精読していました。そこから正しく日本語に翻訳するのです。直感型や感覚型はそのようなことは意識せずに正しい翻訳ができるものですが、その人は他人に解説せよと言われても無理なはずです。自分の感覚を他人に伝えることはとても難しいからです。

だから、誰にでも解説しやすいはっきりとした決まりを理解するために、構文というものを把握する方が、言語が苦手な翻訳家を目指す人に向いているのではないかと思いました。でないと教える方も教えられません。感覚を磨きたいなら、その言語に浸る生活を送る必要があります。